当第3四半期連結累計期間における我が国経済の景気はこのところ足踏みもみられますが、緩やかに回復しています。世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、持ち直しています。当社グループがビジネスを展開する
地域別に概観すると、米国では、先行きについては景気拡大が続くことが期待されていますが、物価上昇率の下げ止まりに伴う影響による下振れリスクに留意する必要があります。中国では、政策効果により供給の増加がみられるものの、景気は足踏み状態となっています。その他アジア各国の景気はおおむね緩やかに回復しています。
このような環境下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、95,946百万円(前年同四半期比6.4%増)となり、営業利益は5,877百万円(前年同四半期比13.1%増)、経常利益は7,293百万円(前年同四半期比30.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,722百万円(前年同四半期比27.5%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①化成品
ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調により原材料需要は回復傾向にあるものの、売上は減少しました。他方、輸入品の販売価格見直しや高付加価値商材の副資材の販売増加で、利益は堅調に推移しました。
化学品関連商品は、主力商材の好調や仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに好調に推移しました。
ライフサイエンス関連商品は、主力商材の電材や界面活性剤などが好調なことや、新規商売の掘削資材が継続して好調となり、売上、利益ともに堅調に推移しました。
この結果、売上高は30,642百万円(前年同四半期比4.7%増)、セグメント利益(営業利益)は2,043百万円(前年同四半期比22.5%増)となりました。
②機械資材
産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産好調により売上は好調に推移したものの、競争環境変化が利益に影響しました。
グリーンテクノロジー関連商品(旧機械・環境関連商品)は、飼料加工機器の本体納入および関連消耗品販売が堅調となり、好転しました。木質バイオマス関連事業は、大型案件の受注がありましたが本体案件の計上はなく、売上、利益ともに減少しました。
科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに減少しました。
コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、海洋開発分野や石油・ガス関連機材が好調に推移したほか、地熱関連機材は閑散期が明け復調しました。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は主力商品の需要が弱含み、利益は減少しました。㈱スクラムが取扱うバイオ分野の研究支援機器は、遺伝子解析関連を中心に好調に推移しました。
この結果、売上高は37,803百万円(前年同四半期比8.7%増)、セグメント利益(営業利益)は3,620百万円(前年同四半期比1.4%増)となりました。
③海外現地法人
Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により、売上は減少しましたが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は増加しました。三洋物産貿易(上海)有限公司は、景気減速の影響を受け、業績は低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連とゴム関連が好調でした。Sanyo Trading India Private Limitedは、自動車関連が好調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、掘削資材の新規立ち上げが業績に貢献しました。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連で一時的な需要増があり好調でした。
この結果、売上高は26,353百万円(前年同四半期比4.1%増)、セグメント利益(営業利益)は1,461百万円(前年同四半期比46.8%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における我が国経済の景気はこのところ足踏みもみられますが、緩やかに回復しています。世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、持ち直しています。当社グループがビジネスを展開する地域別に概観すると、米国では、先行きについては、景気拡大が続くことが期待されていますが、金融引締めに伴う影響による下振れリスクに留意する必要があります。中国では、景気は政策効果により持ち直しの兆しがみられますが、不動産市場の停滞や物価の下落が続くことによる影響等に留意する必要があります。その他アジア各国の景気はおおむね緩やかに回復しています。
このような環境下、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、64,928百万円(前年同四半期比4.5%増)となり、営業利益は4,317百万円(前年同四半期比13.9%増)、経常利益は4,935百万円(前年同四半期比31.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,146百万円(前年同四半期比24.8%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①化成品
ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調で原材料需要は回復基調を継続するものの、数量は前期に及ばす、売上は前期比減少しました。他方、高付加価値商材の副資材の販売は増加し、利益は前期比並みとなりました。
化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに前期比で好調に推移しました。
ライフサイエンス関連商品は、電材などの主力商材が好調、掘削資材での新規商売の開始もあり、売上、利益ともに堅調に推移しました。
この結果、売上高は19,879百万円(前年同四半期比0.5%減)、営業利益は1,255百万円(前年同四半期比8.5%増)となりました。
②機械資材
産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産好調により売上は好調に推移したものの、競争環境変化が利益に影響しました。
グリーンテクノロジー関連商品(旧機械・環境関連商品)は、飼料加工機器の本体納入が進捗し、関連消耗品販売も堅調となり、前期比で好転しました。木質バイオマス関連事業は、本体案件の計上はありませんでしたが、大型案件の受注がありました。
科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに前期比減少しました。
コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が掘削閑散期の影響で苦戦しましたが、石油・ガス関連機材や海洋開発分野は堅調でした。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は主力商品の需要が弱含み、売上、利益ともに前期並みとなりました。㈱スクラムが取扱うバイオ分野の研究支援機器は、売上繁忙期を迎え、遺伝子解析関連を中心に前期比で好調に推移しました。
この結果、売上高は26,565百万円(前年同四半期比10.2%増)、営業利益は2,759百万円(前年同四半期比5.1%増)となりました。
③海外現地法人
Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により、売上は前期比減少しましたが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は前期比増加しました。三洋物産貿易(上海)有限公司は、景気減速の影響を受け、業績は前期比で低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連とゴム関連が好調でした。
Sanyo Trading India Private Limitedは、自動車関連が好調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、ゴム関連が好調で、掘削資材の新規立ち上げもあり復調しました。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連が不調でした。
この結果、売上高は17,704百万円(前年同四半期比0.6%増)、営業利益は1,133百万円(前年同四半期比59.9%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、各国の金融引き締め、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢悪化など地政学的リスクの高まり、中国経済の回復の遅れ等、依然として先行き不透明な状況が続いていますが、足もとでは緩やかな景気回復が進んでいます。
当社グループがビジネスを展開する地域別に概観すると、米国では、個人消費・住宅投資が堅調に推移するなか、景況感が改善しています。中国では、低調な不動産投資や高止まりする失業率等を懸念材料として景況感が悪化しているものの、その他アジア各国の景気は概ね緩やかに回復しています。日本では、インフレ率の高止まりがみられるものの、堅調な個人消費・自動車生産等を背景に、景気は回復基調にあります。
このような環境下、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は33,075百万円(前年同四半期比5.3%増)、営業利益は2,305百万円(前年同四半期比17.6%増)、経常利益は2,233百万円(前年同四半期比34.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,373百万円(前年同四半期比14.5%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①化成品
ゴム関連商品は、自動車の国内生産好転により、顧客の部品在庫消化が進み、原材料需要は回復傾向にあるものの、円安による仕入価格高騰の影響もあり、売上、利益ともに前期比減少しました。
化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに好調に推移しました。
ライフサイエンス関連商品は、電材、フィルム、香料などの主力商材が好調で、売上、利益ともに堅調に推移しました。
この結果、化成品の売上高は9,964百万円(前年同四半期比2.5%減)、営業利益は638百万円(前年同四半期比8.7%増)となりました。
②機械資材
産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産回復により売上、利益ともに堅調に推移しました。
グリーンテクノロジー関連商品(旧 機械・環境関連商品)は、木質バイオマス関連事業が本体案件の受注なく不調でしたが、飼料加工機器関連における消耗品販売の営業推進や大型設備投資案件の受注などがあり、前期比で好転しました。
科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに低調に推移しました。
コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が好調を継続し、石油・ガス関連機材や海洋開発分野も堅調でした。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は主力商品の販売が好調でした。㈱スクラムが取扱うバイオ関連機器は遺伝子解析関連を中心に好調に推移しました。
この結果、機械資材の売上高は13,408百万円(前年同四半期比16.2%増)、営業利益は1,464百万円(前年同四半期比10.6%増)となりました。
③海外現地法人
Sanyo Corporation of Americaは、フィルム関連や自動車関連が好調でした。三洋物産貿易(上海)有限公司は、景気減速の影響を受け、業績は昨年比で低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連が好調でした。Sanyo Trading India Private Limitedは、ゴム関連が不調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、景気の落込みの影響を受け、低調でした。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連が不調でした。
この結果、海外現地法人の売上高は9,276百万円(前年同四半期比2.7%減)、営業利益は695百万円(前年同四半期比71.6%増)となりました。
2023年9月期通期連結会計年度における世界経済は、コロナ禍からの経済活動の再開により景気回復が進んでいる一方、長期化するウクライナ情勢の悪化に伴う地政学的リスクの高まり、資源価格の高騰、金利上昇による世界経済の減速が懸念される状況となっています。当社グループがビジネスを展開する地域を概観しますと、米国では、インフレの影響による企業のコスト増と、インフレ抑制のための金融引き締めにより、景気は緩やかに減速しました。中国では、昨年末のゼロコロナ政策解除以降、設備投資や個人消費が回復したものの、低調な不動産投資や高止まりする失業率等が懸念材料となり、景況感は悪化しました。アセアンでは、米国の利上げによる通貨安に伴って輸入物価が上昇するといったマイナス要因はありますが、個人消費が拡大し景気は堅調に推移しています。日本では、原材料やエネルギーコスト上昇分の価格転嫁によるインフレ傾向がみられるものの、内需の活性化やコロナ制限の緩和及び円安の影響によるインバウンド需要の回復等、景気は回復基調にあります。
このような事業環境のもと当社グループでは、最終年度を迎えた長期経営計画「VISION2023」に沿って、強みを活かした付加価値の高いビジネスを追求・深化させ、既存事業の強化に加え、新規ビジネスの開発、グローバル展開の更なる加速、新規投資の推進などに継続して取り組み、グループを挙げて業績の向上に努めてまいりました。
新規投資としては、DX(デジタルトランスフォーメーション)が益々進展する中、ビジネス環境の変化や顧客のデジタル化ニーズ及びグループ内のデジタル化への対応を迅速に進めるため、㈱コスモ・コンピューティングシステムをグループ会社化することで、システム開発を内製化し、ビジネスにより近いところで迅速にデジタルサービスを提供する体制を構築しました。また、KOTAIバイオテクノロジーズ㈱(以下「KOTAI」)をグループ会社化することで、2022年2月にグループ会社化した㈱スクラムによるバイオ研究支援機器・試薬の販売に加え、KOTAIによる遺伝子解析受託サービスから創薬研究支援までを行うことにより、バイオ関連事業を強化しました。
新規事業開発を担う事業開発室の取組みとしては、太陽光を利用した冷却効果に基づくコーティングフィルムを研究開発するイスラエルのスタートアップ企業SOLCOLD LTDに投資を行ったほか、スタートアップ企業との交流及び最先端技術の情報収集、並びにシナジー効果を追求し、注力領域であるファインケミカル、ライフサイエンス、サステナビリティ分野における次世代事業創出に取り組むため、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター㈱が設立した UMI3号脱炭素投資事業有限責任組合に出資を行いました。
この結果、当連結会計年度の売上高は122,596百万円(前連結会計年度比10.2%増)、営業利益は6,740百万円(同26.7%増)、経常利益は7,149百万円(同13.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,830百万円(同12.4%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①化成品
ゴム関連商品は、販売単価上昇や戦略商品の拡販などで売上は前期比増加したものの、円安による仕入価格高騰や販売先の在庫調整などで利益は減少しました。
化学品関連商品は、新規取扱商材の拡販などが進み、売上は前期比増加しましたが、市場の需要鈍化や円安による仕入価格高騰の影響を受け、利益は前期並みとなりました。
ライフサイエンス関連商品は、香料、染料などが好調を維持したものの、電材、機能性食品原料などが低調でした。
この結果、化成品の売上高は38,298百万円(前連結会計年度比1.5%増)、営業利益は2,185百万円(同12.9%減)となりました。
②機械資材
産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産回復が進んだことで、売上、利益ともに好調に推移しました。
機械・環境関連商品は、大型設備投資が控えられた影響などで低調でしたが、保守・部品サービスの強化に努めました。
科学機器関連商品は、耐候性・腐食試験機、粒子分散測定機器などが堅調に推移しました。
コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が好調で、石油・ガス関連機材も堅調でした。㈱スクラムが取扱うバイオ関連機器は好調に推移しました。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は復調しました。なお、当期より新東洋機械工業㈱を連結の範囲に含めています。
この結果、機械資材の売上高は47,044百万円(前連結会計年度比29.5%増)、営業利益は4,450百万円(同40.3%増)となりました。
③海外現地法人
Sanyo Corporation of Americaは、フィルム関連は堅調でしたが、自動車関連は低調でした。三洋物産貿易(上海)有限公司は、リチウムイオン電池関連は堅調に推移したものの、自動車関連は低調でした。Sanyo Trading Asia Co.,Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連が堅調でした。SanyoTrading India Private Limitedは、ゴム関連が好調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、景気の落込みの影響を受け、低調でした。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連が好調でした。
この結果、海外現地法人の売上高は36,039百万円(前連結会計年度比2.6%減)、営業利益は1,347百万円(同9.0%増)となりました。